「Qgis:福島原発避難指示区域の状況をポリゴン表示にする」の版間の差分

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2016年8月26日 (金) 13:38時点における版

はじめに

福島原発避難指示区域を地図に落として調査する仕事が入ったので、一般的に出回っている情報を使用してgisにおける福島原発避難指示区域をポリゴン化してみた
要するに以下のような地図を作成して、調査先が最寄りの避難指示区域よりどれだけ離れているのかをGISで調べるためにポリゴン情報を作成してみた
2016-08-24 20-37-49.png

情報の入手

【難指示区域の状況】
経済産業省のページに公示情報(避難区域情報)と解除情報が入手出来るのでPDFだけど入手する
【丁町目ポリゴンの入手】
ポリゴン情報が必要になるのだが、最小の地区情報としては丁町目ポリゴンしか入手出来ないので独立行政法人統計センターが行っている政府統計の総合窓口から福島県の丁町目ポリゴンを入手します

丁町目ポリゴンの入手

政府統計の総合窓口より
地図で見る統計(統計GIS)を選択します
2016-08-24 20-48-33.png

次に「データダウンロード」を選択します
2016-08-24 20-49-25.png

統計表検索(ダウンロード用)に移動したら、調査名に「国勢調査」、「平成22年国勢調査(小地域)2010/10/01」を選択します。そして、「男女別人口総数及び世帯総数」にチェックを入れて「統計表各種データダウンロードへ」を押下します。
2016-08-24 20-49-51.png

都道府県に「福島県」を選択し、市区町村(複数選択可)とあるので、福島県域全て選択します。実際に使うには避難区域の市区町ですが、全て選択します。検索を押下すると、統計データと境界データが表示されますので境界データ((GIS)で利用するための境界データ及び定義書)をダウンロードします。
境界データの保存形式には以下の種類がダウンロード出来ますが、今回は世界測地系平面直角座標系・Shape形式をダウンロードします

  • 日本測地系平面直角座標系・Shape形式
  • 世界測地系平面直角座標系・Shape形式
  • 世界測地系平面直角座標系・GML形式
  • 日本測地系緯度経度・Shape形式
  • 世界測地系緯度経度・Shape形式

2016-08-24 20-51-05.png

情報の整形

ダウンロードしたファイルは複数に分かれていますのでqgis機能の「複数のshapeファイルを一つに統合する」機能を使って、1ファイルに統合します。
また、CRSが異なっていますので自分が主に使用しているCRSに変換して保存します。そうしてqgis上に福島県の丁町目ポリゴンが作られることになります
2016-08-24 21-19-48.png

shapeファイルと避難区域情報の突合

ここからが結構面倒くさいです。
やり方としては、公示に書かれている避難指示と町名を福島県丁町目ポリゴンから見つけ出して、どのような避難指示になっているのかを見つけなければラなりません。
具体的には・・・
公示に帰還困難区域:富岡町桜1丁目の全ての区域(2016.08.24現在)と有った場合
shapeファイルから福島県双葉郡富岡町桜一丁目を探しだし、該当するKEYCODE1(桜一丁目の場合、543013001)を抽出します
KEYCODE1というのは今回ダウンロードしたshapeファイルの属性テーブルに書かれている丁町目を一意に抽出できる数字ですので、この数字の一覧を公示データから該当するshapeファイル内の属性テーブルから見つけ出します。
住所の数字がアラビアだったり、漢数字だったり、結構面倒くさくて大変です。

自分が突合した避難区域情報

自分がなんとか突合した避難区域情報情報は以下の通りです
注意
この情報を利用して損害が発生した場合、当方は一切の責任を負いません。この資料はあくまで、自分の勉強のために作成した内容で有り情報の正確性は保証できません。
公示されている避難区域と政府統計の総合窓口から福島県の丁町目ポリゴンは正確には突合できません。そのため、似ている住所を私の感覚的に突合しました。そのため、多少内容が誤っているかも知れませんが、あくまで参考としてご確認ください
また、公示されている避難区域はかなり詳細な住所が記載されており、丁町目ポリゴンでは表示しきれない情報につきましては、同一ポリゴンに2つ以上の避難区域情報が記載される場合があります

避難区域情報 一覧形式

避難区域情報ポリゴンの作成

ここまでくると、材料が揃いましたのでqgisで避難区域情報ポリゴンを作成します
作業の流れを以下に示します。

  1. 避難区域情報毎にコード(KEYCODE1)を抽出します
  2. コード(KEYCODE1)から該当する地区を選択します
  3. 選択された地区を別ポリゴンとして保存します
  4. ポリゴンに色づけします
  5. 完成

避難区域情報毎にコード(KEYCODE1)を抽出します

例を挙げて説明します。下図の様に避難解除準備区域を基準にしたときに該当するコード(KEYCODE1)を抜き出す作業を行います
EXCELのフィルターを使って抽出するのが手っ取り早いと思います
2016-08-26 13-11-20.png 結果、抽出すると以下のコード一覧が出てくると思います。

コード(KEYCODE1) 避難区域情報
212050001 避難解除準備区域
212027001 避難解除準備区域
212026001 避難解除準備区域
212026002 避難解除準備区域
212035001 避難解除準備区域
212028001 避難解除準備区域
212035002 避難解除準備区域
212028002 避難解除準備区域
543007009 避難解除準備区域
543009009 避難解除準備区域
543007007 避難解除準備区域
543005001 避難解除準備区域
543005002 避難解除準備区域
543004001 避難解除準備区域
545001001 避難解除準備区域
546018000 避難解除準備区域
546020000 避難解除準備区域
546019000 避難解除準備区域
547003000 避難解除準備区域
547002000 避難解除準備区域
547018000 避難解除準備区域
547001000 避難解除準備区域
547004000 避難解除準備区域
547008000 避難解除準備区域
547005000 避難解除準備区域
547009000 避難解除準備区域
547010000 避難解除準備区域
564001007 避難解除準備区域
564001008 避難解除準備区域
564001006 避難解除準備区域
564002020 避難解除準備区域
544002004 避難解除準備区域
544002001 避難解除準備区域
544002002 避難解除準備区域
544002003 避難解除準備区域

コード(KEYCODE1)から該当する地区を選択します

ここでは既にqgisに福島県内の丁町目ポリゴンが読み込まれている状態からの説明になります
2016-08-24 21-19-48.png

レイヤパネルにある福島県内の丁町目ポリゴンレイヤ(名前は違うと思いますが・・・)を選択して右クリックをします 2016-08-26 13-33-36.png
2016-08-26 13-36-00.png