「QGIS」の版間の差分
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== QGISの使い方 == | == QGISの使い方 == | ||
私個人か直感的に使用している使い方についていろいろ記載したいと思います<br /> | 私個人か直感的に使用している使い方についていろいろ記載したいと思います<br /> | ||
+ | *距離とか面積とかでQGISを使うならJGD2000/EPSG:3100で楕円体はWGS_84(スペース付き) | ||
+ | *ジオリファレンサー使うならEPSG:3857で使いましょう | ||
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== CRS設定 == | == CRS設定 == | ||
座標系(Coordinate Reference System (CRS))と言って地図にどうやって投影するか(地図に表示するか)を決めるルールが必要です。合っているか分かりませんが、私が今のところ問題なく使えている座標系は以下の個人ルールで行っています<br /> | 座標系(Coordinate Reference System (CRS))と言って地図にどうやって投影するか(地図に表示するか)を決めるルールが必要です。合っているか分かりませんが、私が今のところ問題なく使えている座標系は以下の個人ルールで行っています<br /> | ||
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*空間参照システム(WGS 84 / Pseudo Mercator EPSG3857) | *空間参照システム(WGS 84 / Pseudo Mercator EPSG3857) | ||
しかし、ポイントデータ(CSVに入っている緯度経度)を使うときには、JDG2000 / EPSG4612を使って読み込み「ベクタレイヤに名前を付けて保存する...」でCRSに'''WGS 84 / Pseudo Mercator EPSG3857'''で保存すれば大抵のことはうまくいきます<br /> | しかし、ポイントデータ(CSVに入っている緯度経度)を使うときには、JDG2000 / EPSG4612を使って読み込み「ベクタレイヤに名前を付けて保存する...」でCRSに'''WGS 84 / Pseudo Mercator EPSG3857'''で保存すれば大抵のことはうまくいきます<br /> | ||
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+ | これらの理由はGoogle Maps等各種ウェブ地図アプリケーションではEPSG:3857を基準にしているのでシェープファイルやポイントデータを落とし込んだりしたときにOPEN LAYER(要するにGoogeMapとかで地図の絵と兼ねるために)合わせる必要があるのです。 | ||
+ | == 距離バッファーを使う場合 == | ||
+ | 距離バッファーを使う場合はEPSG:3100で指定<br /> | ||
+ | #CSV読み込み | ||
+ | #Xフィールド:Long Yフィールド:Lat | ||
+ | #空間システム選択→JDG2000/EPSG:4612 | ||
+ | #名前を付けて保存→JDG2000/UTM zone 54N EPSG:3100 | ||
+ | #ベクター→空間演算ツール→固定距離バッファ(距離はメートル、分割列は90°単位でいくつ分割するか) | ||
+ | #プロジェクトプロパティ→計測→楕円体(WGS 84)スペース付きの方を選択 | ||
+ | #距離が合う | ||
+ | === Google Mapとの合わせ === | ||
+ | Google Mapでは、EPSG:3857なので基本的にはEPSG:3857で合わせれば全てが平和に収まるのだが距離バッファとか面積とかを使う場合にはJDG2000/UTM zone 54N EPSG:3100にしないと、一割程度縮小してしまう結果になった。<br /> | ||
+ | 検証として二本松駅から交差点までの実際の距離をGoogleEarthで測ってみると(173.81m)であった<br /> | ||
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+ | EPSG:3100とEPSG:3857で各々173.81mで固定距離バッファを引いた結果として広い円はEPSG:3100。狭い円がEPSG:3857である。<br /> | ||
+ | プロジェクトプロパティ→計測→楕円体(WGS 84)スペース付きの方を選択している<br /> | ||
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+ | したがって、qgisで固定距離バッファ/可変距離バッファを使用する場合には対象となるベクターファイル(シェープファイル)のCRSはEPSG:3100にする方が良いこととなる<br /> | ||
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+ | ちなみに厳密に合わせたい場合(誤差数~十数メートル程度なら気にしない場合はどれでもOKですが、EPSG:3100がおすすめ)は以下のCRSに合わせることをおすすめします<br /> | ||
+ | *JDG2000 / TUM zone 51N EPSG:3097.....石垣島周辺(日本最南端) | ||
+ | *JDG2000 / TUM zone 52N EPSG:3098.....沖縄 九州 山口あたり | ||
+ | *JDG2000 / TUM zone 53N EPSG:3099.....中国 四国 近畿 中部 北陸あたり | ||
+ | *JDG2000 / TUM zone 54N EPSG:3100.....関東 甲信越 東北 北海道あたり | ||
+ | *JDG2000 / TUM zone 55N EPSG:3101.....根室 羅臼 歯舞 あたり | ||
+ | == ジオレファレンサプラグインを使う場合う == | ||
+ | *Google StreetのCRSはEPSG:3857 | ||
+ | *すべて設定をCRSはEPSG:3857でやればつじつまはあう | ||
+ | *EPSG:3100にしたら合わなかったので大変だった | ||
+ | じゃあ、ジオレファレンサプラグインを使って距離や面積を出す場合はどうするかというとEPSG:3857で合わせた後にEPSG:3100へCRS変換して使うと言うことなんですね。 | ||
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[[Category:GIS|qgis]] | [[Category:GIS|qgis]] |
2017年8月15日 (火) 08:43時点における最新版
地図を使って、色々な解析を「無料」で何かしようとするとqgisがヒットすると思います
qgisはオープンソースなソフトです。無料で使えますが、素材類は自分で用意しないといけません
こういう所で、ハマって逃げ出す人がいると思いますが、出来るだけ簡単にqgis使って、遊べる方法を記録したいと思います
QGISの使い方
私個人か直感的に使用している使い方についていろいろ記載したいと思います
- 距離とか面積とかでQGISを使うならJGD2000/EPSG:3100で楕円体はWGS_84(スペース付き)
- ジオリファレンサー使うならEPSG:3857で使いましょう
CRS設定
座標系(Coordinate Reference System (CRS))と言って地図にどうやって投影するか(地図に表示するか)を決めるルールが必要です。合っているか分かりませんが、私が今のところ問題なく使えている座標系は以下の個人ルールで行っています
Google StreetもEPSG3857なので、全ての設定はWGS 84 / Pseudo Mercator EPSG3857にすれば大抵のことはなんとかなります
- 空間参照システム(WGS 84 / Pseudo Mercator EPSG3857)
しかし、ポイントデータ(CSVに入っている緯度経度)を使うときには、JDG2000 / EPSG4612を使って読み込み「ベクタレイヤに名前を付けて保存する...」でCRSにWGS 84 / Pseudo Mercator EPSG3857で保存すれば大抵のことはうまくいきます
これらの理由はGoogle Maps等各種ウェブ地図アプリケーションではEPSG:3857を基準にしているのでシェープファイルやポイントデータを落とし込んだりしたときにOPEN LAYER(要するにGoogeMapとかで地図の絵と兼ねるために)合わせる必要があるのです。
距離バッファーを使う場合
距離バッファーを使う場合はEPSG:3100で指定
- CSV読み込み
- Xフィールド:Long Yフィールド:Lat
- 空間システム選択→JDG2000/EPSG:4612
- 名前を付けて保存→JDG2000/UTM zone 54N EPSG:3100
- ベクター→空間演算ツール→固定距離バッファ(距離はメートル、分割列は90°単位でいくつ分割するか)
- プロジェクトプロパティ→計測→楕円体(WGS 84)スペース付きの方を選択
- 距離が合う
Google Mapとの合わせ
Google Mapでは、EPSG:3857なので基本的にはEPSG:3857で合わせれば全てが平和に収まるのだが距離バッファとか面積とかを使う場合にはJDG2000/UTM zone 54N EPSG:3100にしないと、一割程度縮小してしまう結果になった。
検証として二本松駅から交差点までの実際の距離をGoogleEarthで測ってみると(173.81m)であった
EPSG:3100とEPSG:3857で各々173.81mで固定距離バッファを引いた結果として広い円はEPSG:3100。狭い円がEPSG:3857である。
プロジェクトプロパティ→計測→楕円体(WGS 84)スペース付きの方を選択している
したがって、qgisで固定距離バッファ/可変距離バッファを使用する場合には対象となるベクターファイル(シェープファイル)のCRSはEPSG:3100にする方が良いこととなる
ちなみに厳密に合わせたい場合(誤差数~十数メートル程度なら気にしない場合はどれでもOKですが、EPSG:3100がおすすめ)は以下のCRSに合わせることをおすすめします
- JDG2000 / TUM zone 51N EPSG:3097.....石垣島周辺(日本最南端)
- JDG2000 / TUM zone 52N EPSG:3098.....沖縄 九州 山口あたり
- JDG2000 / TUM zone 53N EPSG:3099.....中国 四国 近畿 中部 北陸あたり
- JDG2000 / TUM zone 54N EPSG:3100.....関東 甲信越 東北 北海道あたり
- JDG2000 / TUM zone 55N EPSG:3101.....根室 羅臼 歯舞 あたり
ジオレファレンサプラグインを使う場合う
- Google StreetのCRSはEPSG:3857
- すべて設定をCRSはEPSG:3857でやればつじつまはあう
- EPSG:3100にしたら合わなかったので大変だった
じゃあ、ジオレファレンサプラグインを使って距離や面積を出す場合はどうするかというとEPSG:3857で合わせた後にEPSG:3100へCRS変換して使うと言うことなんですね。